一昔前はお見合い結婚が大半でしたが、今や恋愛結婚が主流の時代です。そうなると誰かが結婚相手を見つけてきてくれるというのはほとんど望めず、自分の結婚相手は自分で探すしかありません。お手軽に始められる相手探しの方法といえば婚活サイトですが、ネットでの出会いって、ちょっと不安だと思われる方がいらっしゃると思います。
そこで、幸せな結婚につながる婚活サイトを見極めるコツをまとめてみました。
婚活サイトを決める流れ
婚活サイトにはそれぞれ特徴があるため、自分に合ったサイトを使うことが大事です。私の勝手な分類ですが、婚活サイトは大きく4種類に分類することができます。料金体系で2種類と、会員の限定のあるなしで2種類。2×2で4種類ということです。
まず、料金体系にはポイント制と月額制の2種類があります。ポイント制は始めにポイントを購入し、相手のプロフィールを読むのに1ポイント、メールを送信するのに5ポイントといった感じで消費していくタイプです。月額制は文字通り、男性は月5,000円、女性は月2,000円といった形で月々の料金が定額になっているタイプです。
「半年以内に結婚する」みたいな目標があり、短期決戦での婚活に臨みたいのであれば、使い放題の月額制が望ましいでしょう。
一方で、「色んな人と交流してみて、じっくりと自分に合った相手を見つけたい」というのであれば、ポイント制で気が向いた相手とだけ交流するべきです。
料金とは別の軸として、会員の属性を限定するかしないかという分類があります。つまり、年齢や趣味などで会員の属性を限定するサイトと、会員の属性を限定しない誰でもウェルカムなサイトの2種類があるわけです。限定するサイトとしては、年齢や年収などの社会的な属性によるものだったり、バツイチ専門だったり、オタク専門だったり、様々なタイプがあります。
理想の結婚相手像がある程度固まっているのであれば、属性を限定するサイトで相手を探すのが結婚への近道です。
逆に固まっていないのであれば、限定がなく、会員登録者数をウリにしているような大手のサイトが良いサイトということになります。
私の経験ですが、月額制はどうも私には合いませんでした。メールを頻繁に交換できる半面、どうしても1通あたりの内容が薄くなってしまい、気がつくと本当にどうでもいい話に時間を費やしてしまっているんです。たぶん、相手にとってもどうでもいい話だったんでしょうけど、適当に合わせてくれていたんでしょうね。お互いがどうでもいいと思うような会話を続けていて仲良くなれるはずもなく、次第に返信が忙しいと思うようになって途切れるというパターンが続いてしまいました。
当時の私はあまり結婚に対して真剣ではなく、先ほどの例でいうと「色んな人と交流してみて、じっくりと自分に合った相手を見つけたい」と考えていたクチでしたので、ポイント制の方が合っていたのだと思います。時間とお金を無駄にしないためには、自分に合ったサイトを見つけることが大切です。
婚活サイトのプロフィール作成の注意点:
利用するサイトが決まれば、次はいよいよアプローチです。しかしその前に大切なのが、プロフィールを作成しておくことです。アプローチをかけた相手がメッセージを受け取って次にすることは、あなたのプロフィールを読むことです。
ここで興味を持ってもらえれば、メッセージにお返事が返ってきます。逆に、「お付き合いするほどでもないかな」と思われたらそこでやり取りは終了です。「お返事まだですか」などとストーカー行為に及んでも相手の気持ちは変わらないどころかマイナスへと傾いていくだけですので諦めましょう。そうならないためには、プロフィールをうまく作成することです。
プロフィールは就活でいうところのエントリーシートです。最初の入り口ですので、あまり自分を出しすぎても相手は引いてしまいます。もちろん、会話の取っ掛かりとして自分を知ってもらうことも大事ですので、自己紹介は絶対に必要です。しかし、ここで自己アピールに終始しないよう注意してください。
「映画が好きです」「音楽が好きです」「アニメが好きです」くらいなら最低限のプロフィールとして機能します。相手から「どんな映画がお好きですか」などと返信があるかもしれません。
でも、「モーツァルトのピアノソナタケッヘル545番の第3楽章が好きです」まで言われても困っちゃうんです。あまり細かすぎると就活でいうとエントリーシートの段階で「熱意はあるけどよそでもっといい職場があると思いますよ」とお断りになってしまいますので、こだわりは付き合い始めてから少しずつ見せていきましょう。
そして、できることならあなたと付き合ってからの姿が想像できるような文面をプロフィールに盛り込みましょう。「猫が好きです」ではなく、「猫カフェで一緒に楽しめる人とデートしたいです」、「車を持っています」ではなく、「素敵な人と夜景を見にドライブしたいです」など。
自分をどう見せたいのかよりも、どんな相手と出会いたいのかを重視してプロフィールを作成することで、お返事がたくさんもらえます。それだけ選択肢が広がりますので、良い相手と出会える可能性も高まるというわけです。
婚活サイトと結婚相談所の違い(メリット・デメリット)
最後に、あえて婚活サイトを使うべき理由について書いておきます。
何といっても最大のメリットは多くの異性とやり取りをできることだと思います。数多く登録されている中から相手を探せるという意味でもそうですし、同時に何人もの相手にアプローチをかけていてもバレる心配はほとんどありませんので、それだけ経験も積めますし、交際までこぎつけられる確率も高くなります。交際中の相手がいる間はおススメできませんが。
普通に生活していては出会えないタイプの異性と出会えることもメリットの一つです。私(男性)の経験では、少し年上の薬剤師さんと付き合ってみたら休日はコスプレイヤーをしている女性だったということがありました。結婚相談所などでは趣味も含めてプロが自分に合った人をマッチングしてくれる反面、経歴や趣味を知って驚くような相手との出会いはあまり望めないと思います。仮に驚くべき事実があったとしても隠すでしょうし。
それと、相手のことが分かってくる段階になっても、相性が合わなければすぐに交流を打ち切ることができます。逆に、合わないと思われてしまったら相手から打ち切られてしまうという意味でもあるわけですが。自分の住所や職場を教えていなければ、お断りはあっけなくできてしまうのがネットでの出会いというものです。一生をかけて付き合う結婚相手を探すわけですし、妥協してズルズルと付き合うことは相手にとっても不幸なことです。出会って別れてを何度でも繰り返して、満足する相手との結婚を目指しましょう。
結婚相談所などと比べると、比較的料金が安いこともメリットに挙げられます。その意味でも、まずは婚活サイトから婚活を始めてみて、どうもうまくいかないということなら別の婚活に移行するというのが経済的だと思います。
当然、デメリットもいくつかあります。
ネットからの交際は「軽い」出会いに分類されてしまうという点はデメリットでもあるかもしれません。付き合い始めてからも、相手は自分のことを軽い男だと思っているかもしれません。出会い系サイトなどを使って浮気してしまうのではないかと不安を抱かれるかもしれません。
先ほどはメリットとして挙げましたが、相手が音信不通になりやすいというのもあります。相性が合わなくて連絡をくれなくなるパターンのほかに、月額制のサイトの中には、制度上、有料会員と無料会員がいて、カップルの両方が有料会員でなければお付き合いまでたどり着けないようになっているところもあります。無料会員はどこかの段階でメッセージが送れなくなるシステムを採用しており、仲良くなった頃には連絡が取れなくなってしまうようにすることで有料会員へと誘導する仕組みなわけです。個人的には首をかしげるシステムなのですが。
相手の顔や素性がある程度の段階にならないと分からないこともデメリットとして挙げられます。第一印象をメールから得るか、会ってみて得るかでは大きな違いがあります。メールでの出会いなら弱点をごまかせますが、会ってみて得られる印象というのは文章とは比べ物にならないくらい情報量が多いため、姿勢の良さだったり服装のセンスだったり、様々な面でお互いを知ることになります。メールの文面だけで相手を理解するには、それなりの経験値がなければ難しいでしょう。
メリットを活かすためには、そのサイトを利用する異性の姿をイメージすることが大切です。限られたメールの文面から、なぜ婚活を始めたのか、相手にはどんなことを求めているか、結婚後はどんな生活をしたいのかを読み取り、アプローチを続けるか打ち切るか、冷静に判断することが求められます。
まとめ
以上、婚活サイトを見極めるコツを3点紹介しました。
ある程度の恋愛経験があって、異性を見る目があるならば婚活サイトは結婚への最短距離へと導いてくれることでしょう。逆にそのあたりに自信がないという方は、結婚相談所でプロに相手を紹介してもらうのも無難な選択としてアリだと思います。
もっとも、婚活サイトは恋愛経験と異性を見る目を養うための経験値を積みやすい場でもあります。婚活を始める第一歩として、婚活サイトで多くの異性と触れ合うことが、結果的には結婚への近道となるかもしれませんし、結婚後も相手の気持ちを汲み取れる自分へと成長できることにつながるかもしれません。その際、相手目線でのサイト選びを心がければそれだけ経験値を早く稼げますので、よく考えて婚活サイトを選びましょう。
ぜひ、婚活サイトで楽しい婚活を送り、幸せな結婚へとたどり着いてください。
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