イツ料理の代表格は何といってもソーセージです。子供からお年寄りまでみんなが大好きなメニューと言えます。しかしドイツにはソーセージ以外にも美味しい料理が存在します。今回はそんなドイツ料理と合うビールを日本の地ビールの中からセレクトして、ドイツとゆかりのある人物の紹介と共にお届けします。
バッハが愛した料理
バッハが産まれたアイゼナッハはドイツでお馴染みのソーセージの産地として有名です。
特徴は他の地域よりも太くて長いこと、そして香辛料にマジョラムが入っている点もポイントです。この地方のソーセージは松かさやモミの木を使って焼き上げるという特徴がありました。燻製のような役割を果たしており、焼いたソーセージに風味がつき美味しく頂くことができます。この昔ながらの調理法は今もこの地に根付いています。
テューリンゲルの焼きソーセージ
ソーセージを焼いた料理ですが、食べ方が少々変わっています。
リンゴ・レーズン・レモン汁、そして白ワインで作ったソースにつけて食べます。
爽やかなソースと香辛料が効いたソーセージがお口の中に広がります。
【テューリンゲルの焼きソーセージと合うビール】
葉山ビール / 鎌倉ビール
三浦半島の湧水を使って醸造した、鎌倉の地ビールです。
苦みが少なくフルーティーな香りがポイントです。スパイシーでビターな味わいが、本場ドイツビールにも負けないくらいにソーセージと合います。
モーツァルトが愛した料理
1756年1月27日にザブングルに誕生した彼は、宮廷作曲家の父親の元、英才教育を受けます。幼いころから頭角を現し、我が子の才能を感じ取った父親はモーツァルトを連れ世界中を旅します。そのおかげでモーツァルトは世界中の宮廷でその才能を発揮することができました。天才音楽家として活躍する一方で私生活には問題がありました。
彼は重度のアルコール中毒、そして大変な浪費家と言われています。
最期はレクイエムを残してこの世を去りました。
ウィンナーシュニッツェル
そんなモーツアルトが愛した料理は、ウィンナーシュニッツェルです
世界中を旅したモーツアにルトは数多くの料理を食べ大変グルメだったと言われています。
その中でもドイツの郷土料理であるウィンナーシュニッツェルが忘れられなかったようです。ウィンナーシュニッツェルは仔牛の肉を薄く伸ばし塩コショウで味付けをした後に揚げたものです。ドイツでは子供からお年寄りまでが好きなメニューだそうです。
【ウィンナーシュニッツェルに合うビール】
フライには辛口のクラシックなドイツビール、レーベンブロイがおすすめです。
また、この辛口に迫る日本の地ビールと言えば
アンバーエール / サンクトガーレン
神奈川県厚木市にある老舗な地ビール製造会社です。このビールは、モルトを高温でローストしていますから、味わいは、香ばしくて、コクのある味わいがします。色合いも少し濃い目で、オレンジ色をしています。フライ料理に、こちらの香ばしい味わいも、マッチします。
メンデルスゾーンが愛した料理
作曲した作品は「イタリア」「聖パウロ」「エリヤ」などの他、指揮者・ピアニスト・オルガニストとしても活躍しました。また絵がとても上手く器用な人物だったことが伺えます。
晩年は自宅で音楽サロンを開き多くの著名人が集まったと言われています。その中には、ピアノの魔術師と言われたフランツ・リストも含まれていました。
フィッシュアイントップ
そんな彼が誕生したハンブルクの家庭料理を紹介しましょう。
フィッシュアイントップとはサーモン・タラを使ったスープ料理です。肉を好んで食べるドイツの中で、魚をメインに使った珍しい料理です。主にドイツ北部の地域で食べられてきました。魚と一緒に煮込むのはニンジン・根セロリ・ジャガイモ・ズッキーニなどです。海鮮の旨みと野菜が溶け合った料理です。
【フィッシュアイントップと合うビール】
御殿場こしひかりラガー/御殿場高原ビール株式会社
地元御殿場の、厳選したコシヒカリを使って醸造したビールです。
ホップの香りは控えめなのですが、のど越しが良いビールです。魚を使った料理にピッタリです。
お米の風味がするビールで、優しい甘さが特徴です。
ロベルト・シューマンが愛した料理
彼がこよなく愛したといわれるデュッセルドルフの料理を紹介します。
ここはアルトビールが盛んでシューマンも好きだったと言われています。またこの地方で生産されるマスタードはライオンのマスタードと呼ばれるほど香りが高く、辛みが強いことで知られます。そんなマスタードとソーセージを使った料理がこちらです。
ウルストゲフォルテ・シュワイネシュニッツェル・ミット・コール
豚肉のソーセージ巻きです。ソーセージに豚肉を巻き付け、塩コショウで味付けをします。その後ワイン・生クリーム・マスタードで味を整えれば完成です。
白ワインと生クリーム、ソーセージとマスタードの組み合わせが効いた料理ですね。
【ウルストゲフォルテ・シュワイネシュニッツェル・ミット・コールと合うビール】
ペールエール/サンクトガーレン
ムギを100%使っているビールです。また、4種類のポップを使って、味に深みを出しています。冷たくするだけでなく、
室温に戻っていく過程でも、ポップの香りが変化していくビールで、ワインのようなビールと言われています。
パンチの効いた料理とも合います。味が素晴らしく芳醇なので、料理の味を邪魔することがありません。
個性的なのに、協調性がある本当に不思議なビールです。
カール・ベンツと馴染みがある料理
ドイツで有名な車メルセデスベンツ。その本社があるシュトゥットガルトではパスタ料理が好んで食べられます。この料理には面白いエピソードがあります。
昔、ある修道院が宗教的な理由で断食をしていました。どうしても肉が食べたい彼は、考え始めます。「どうやったら神に見つからず肉を食べることができるか」と。そこから肉をパスタで包み隠して食べられるようになったのが始まりです。
マウルタッシェン
ドイツでは珍しいパスタ料理です。パスタ生地の中に合挽肉・卵・タマネギ・パセリなど入れ茹でたら完成です。イタリアのような麵状のパスタ生地ではなく、ラザニアのような生地で調理します。
家庭によってパスタ生地に詰める具材が異なります。またチーズを乗せてオーブンで焼いたり、スープと一緒に煮込んだりと食べ方は様々です。
【マウルタッシェンと合うビール】
白ワインのような風味が広がるベルギーのヒューガルデン・ホワイトがおすすめです。
どこかイタリア料理を思わせるマウルタッシェンとの相性が良いと言えます。
おわりに
今回はドイツ料理と合うビール5選を紹介しました。ビール大国の料理ですが、
日本の地ビールが意外に合うことを発見されると思います。ここで紹介するビールは、
全てネットなどで購入できる人気銘柄ですので、お気軽にお気に入りをみつけてくださいね。
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