注文住宅の場合は、ハウスメーカーの選択がポイントになります。ここでは、よくある注文住宅の失敗例と対応策についてご紹介しましょう。注文住宅を検討してしている場合は、ぜひ参考にして下さい。
あまり考えないでハウスメーカーを決定して後悔した!
失敗例
モデルハウスの感じがいいことや高い知名度があるということで、あまり考えないでハウスメーカーを決定しました。契約した後にさまざま調べてみると、さらに自分たちの好みに合う注文住宅が見つかりました。最初に、住宅のカタログや雑誌などで、情報をより多く入手すべきでした。
対応策
ハウスメーカーは非常に数が多くあり、どこに依頼すると自分が考えているような住宅になるのか初めはよく分からないでしょう。ハウスメーカーを選択する場合は、まず多くあるハウスメーカーの情報を可能な限り効率良く入手することです。そのため、住宅雑誌をまずは利用しましょう。
例えば、それぞれのハウスメーカーの情報などが、詳細に紹介されている住宅雑誌などもあります。このような住宅雑誌をまず見てそれぞれのハウスメーカーがどのようなデザイン、どのような工法で住宅を建築しているか概略把握しておきましょう。また、実例として、モデルハウスにはないような実際の住宅を紹介しているため、それぞれのハウスメーカーで実際に住宅建築した人がこだわったところやそれぞれのハウスメーカー工夫点や提案、実際に住んでみた満足感などを、ハウスメーカーの選択の参考にしましょう。
このようなことによって、ハウスメーカーについての情報が相当幅広く入手できるでしょう。そして、興味があるハウスメーカーがあれば、資料を積極的に入手しましょう。
確かに希望通り、でもイメージが何となく違った!
失敗例
取引の関係が仕事上あったこともあって、頼んだハウスメーカーが得意なのは純和風の住宅でした。自社は注文住宅の会社であるため、希望するような住宅ができます、と言われて、ヨーロッパ風の注文住宅を頼みました。しかし、完成した注文住宅は、設備やセンスの点でいまいちでした。もっと別のハウスメーカーのカタログを見れば良かったと思っていました。
対応策
ハウスメーカーは、総合カタログ、技術カタログ、商品カタログなどを準備しています。気掛かりなデザイン性に関しては、総合カタログなどを見てみると分かります。それぞれのハウスメーカーによって、得意としているデザインは異なっているため、カタログを見てイメージが自分が考えている住宅のものにマッチしているものを見つけましょう。また、住宅の工法は、傾向がデザインである場合もあります。
例えば、2×4工法が輸入住宅の欧米スタイルなどの場合は多い、鉄骨系がワンルーム・ワンフロアのスペースがある大きな窓を使用した住宅の場合は多いなどというような具合です。現在は、どのような工法の場合でも、耐震性、耐久性については、一定の水準をクリヤーしているため、大きな違いは基本性能にはありません。
しかし、オリジナルの工法をハウスメーカーによっては持っている場合もあるため技術カタログを見ておきましょう。このようなことで情報が入手できれば、興味があるハウスメーカーに直接連絡してみましょう。
担当が信頼できると思って契約したが、その後対応が悪くなった
失敗例
担当とは会話が初めから弾んで、ぴったり相性が合ったので契約しました。しかし、契約した後はスムーズに打ち合わせができなく、あまりいい提案を設備や間取りなどでもしてくれませんでした。
そのため、少し残念ですが、イメージ通りの住宅になりませんでした。
対応策
ハウスメーカーに接する場合は、営業マンに初めに会いますが、住宅の出来栄えは営業マンの提案力によって非常に違ってきます。そのため、実際に信頼できる営業マンであるかを判断することが大切です。営業マンは、どのような知識を持っているかが大切です。
例えば、質問に対する回答が速くて的確であれば、経験を積み重ねており知識もあります。当然ですが、その場で回答ができない場合でも、すぐに調べくれると信頼できます。
また、要望したことに対してできるかどうかを、理由をつけて回答してくれるかも大切です。どうしても営業マンと相性が合わない場合は、交代してもらうことも考えましょう。
メーカーによってアフターメンテ内容が違う
失敗例
無償でアフターメンテは行ってくれると考えていましたが、11年目から有料になることが後から分かりました。ハウスメーカーによっては、30年目程度までは無料でアフターメンテを行っているところもあるようですが、自分自身が費用などのメンテ内容についての勉強が足りませんでした。
対応策
多くの人が、契約の決め手になったのはアフターメンテ内容だそうです。また、ハウスメーカーによってアフターメンテの詳細が違っています。アフターメンテ項目、保証期間や実施時期、無償・有償の範囲などについては、分からないことがないように、十分に営業マンに確認しておきましょう。なお、住宅が完成した後は、アフターメンテを専門に行っている会社が担当するようなハウスメーカーもあります。
ハウスメーカーで建築した住宅を見学させてもらって話を施主に聞いて、確実にアフターメンテが実施されているか確認しておくと安心でしょう。
担当に変更を言ったはずが実際には反映されなかった!
失敗例
現場を工事中に見に行ったところ、窓の位置の変更を担当に伝えておいたはずでしたが実際には変更されていませんでした。現場の人に確認すると、変更のことは全く聞いていないということで、上手く担当からの連絡が伝わっていなかった。
対応策
担当が直接の窓口になりますが、実際に対応するのは設計士などのスタッフです。変更を伝える場合は、書面で伝えるようにすれば漏れが防止できます。また、最低でも計画が完成した場合は設計士の人柄などを確認するために設計士に面会できるよう担当に依頼しておきましょう。
実際に住んでみるとイメージと違っていた!
失敗例
リビングはゆったりしたものをイメージしていましたが、実際に住んでみると自分たちには広すぎました。時間的には食卓を囲む方が長いため、もっとダイニングを広くすると良かったと後悔しました。
対応策
イメージが担当と話したり、図面を見たりするのみでは分かり難いでしょう。その場合、方法の一つとして見学会に参加してみるのがおすすめです。入居した後の住宅の場合は、実際の暮らしに必要な家具などが入った際、部屋の広さやイメージが分かり、施主に実際の感じが確認できるため、非常に役に立つでしょう。見学会がいい時期に行われていない場合でも、担当に伝えておくと、対応を個別に行ってくれる場合もあるため、ぜひ確認してみましょう。
まとめ
このように、より良いハウスメーカーを選択するには、情報を適切に集めることが大切です。知識をカタログや住宅雑誌などで入力した上で担当に会ってモデルハウスを見学しハウスメーカーのセンスや実力を自分で見極めましょう。注文住宅とハウスメーカーの選択が少しでも満足できるよう参考になれば幸いです。
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