転職の場合、既に社会人経験があるものとして見なされます。なので、会社側からは即戦力になると期待がかかることが多いでしょう。新入社員ではないので、ビジネスマナーや一般常識が既に備わっている状態だと認識されます。履歴書や面接の場合は今までのスキルや実績を中心にアピールしましょう。過去の経歴を生かして転職するのか？全く違う業種に転職するのか？で転職活動の内容も異なってきます。アピールポイントの違いに注目しながら話を進めていきます。

　転職こそ自己分析を！

転職を決めたということは、今の職場に何か不満があったということです。専門知識が必要な職場でスキルアップを目指すのも退職理由かもしれません。転職をする場合はその点を踏まえ、改めて自己分析から見直した方が良いと言えます。「自己分析なんて新卒がやるものじゃないの？」と思うかもしれません。

しかし、ここをしっかりと見直さないと「こんなはずじゃなかった・・・。」と後悔することになるかもしれません。新卒と違い、転職回数が多いと企業から「仕事が長続きしない人」と捉えられてしまうかもしれません。転職こそ慎重に行動を起こしましょう！

まずは、これまでの実績を思い返して整理することからはじめてください。

　転職期間はタイムリミットを設けて！

在職しながらの転職活動はスケジュールの立て方が難しいものがありますよね？働きながら、求人探しは時間も労力も使います。仮に気になる求人が見つかっても、時間がなく応募しそびれたりと何かと計画通りにいかないのが問題です。また「転職しよう！」と思っても期限を決めていないとダラダラといつもでも転職先が見つからない・・・。なんてことになる可能性も！転職する際には具体的な期限を決めて行動する方が良さそうです。

　転職は面接で職務経歴を聞かれる！

社会人経験がある。という点が転職の強みです。面接でもその点を十分に伝えましょう。特に企業は、あなたの経歴やスキルが会社にとってどうメリットがあるのか？を見極めています。応募先にあった自分のスキルを効果的にアピールしましょう。自己紹介などの際に、これまでの職歴や仕事の成果を合わせて答えられるようにすると効果的です。

　退職理由は絶対に聞かれる項目です！

面接で必ず聞かれることは「退社理由」です。退職理由は人により様々ですが、一番多いのが人間関係に疲れた。という理由多くの方が悩み転職に踏み切った理由なので問題はありません。ただ、この理由を素直に面接で伝えるのはＮＧです。企業からしたら「また同じ理由で辞められるのでは？」と不安が募ります。仮に、人間関係で前職を辞めたとしても前向きに面接に挑む方が無難です。それは嘘をつけということではありません。

しかし必ず希望企業に入社する理由があるはずです。前職で身につけたスキルを御社で役立てたい！などのようにとストーリー性を持って話を進めると印象が良くなります。

　転職期間が長引いてピンチ！

仕事を退社して心機一転、転職活動をしてもなかなかうまくいかない・・・。そんなことってありますよね？転職期間が長いと面接で「この期間は何をしていたのですか？」と聞かれることが多くなります。正直に「転職がなかなか決まらなかったからです。」と答えてしまうと印象が悪くなる可能性も！本当に転職先が決まらなかった事実は事実として伝え方に工夫する必要があります。

例えば、志望職種に役立つ資格や勉強をしていたらその旨を伝えるといいでしょう。また、自分のどんなスキルを活かして会社選びをしていたか？整理して伝えると企業の印象も異なってきます。きちんとした理由があれば「仕事を探す意欲がある」「何もしてこなかったのではない。」という事がしっかりと伝わります。ネガティブになりがちな問題ですが、伝え方次第でリカバリーはできます。

まずは、これまでの転職期間の成果を整理することからはじめてください。

　資格取得のタイミングって？

未経験職種への転職や、より専門的な知識が必要な場合は資格取得というのも道のひとつです。しかしこの資格取得タイミングがなかなか難しく悩まれている方も多いのではないでしょうか？問題は資格を取得してから転職するか、先に転職先を決めてから資格の勉強を始めるかです。前者の場合、資格を取得時間がかかる場合に時間を無駄にしてしまうメリットが考えられます。後者の場合も、未経験者の転職先がうまく見つかるとは限らない点があげられます。生活がかかってくる問題なので、そう簡単に決められないのが現状ですよね？資格取得が難しい場合でも、希望職種に関する知識を勉強中であるという点や、勉強して自分のスキルを上げた経験があるという点を中心にアピールした方がよさそうです。

　営業職から事務職へ！

これまで営業経験はあるが事務職の経験がない！という方はマイクロソフトオフィススペシャリストがおすすめです。この資格を取得するとMicrosoft OfficeのExcel・Word・PowerPointの知識が身に付きますし、企業からもMicrosoft Officeに関する知識を有する者と評価されます。全くの未経験職種からの場合は、事前に資格取得をすると効果が上がりそうですね。

　接客業への転職に役立つ資格！

お客様と直接対応し、喜びが一番に感じられる職業として人気の接客業。そんな接客業への転職に役立つ資格は、サービス接遇検定です。この資格はサービス業という目には見えない部分を資格化したものです。マナー・敬語だけでなく、顧客に心理などの深い部分まで学習することができ転職先でも大いにアピールできると思います。

　美容業界への転職に役立つ資格！

女性からの人気が高い美容業界への転職。そんな時に役立つ資格は日本化粧品検定です。化粧品に含まれている成分など、科学的レベルの知識が身に付きます。美容業界や化粧品メーカーなどを希望している方におすすめです。

　履歴書の書き方！

転職者に求められることは「スキル」「即戦力」「前職での成果」です。社会人経験があることは大きなメリットです。前職のスキルを志望企業でどう活かせるのか？過去の実績からアピールしていきましょう！

　同じ業種への転職の場合

前職と同じ業種への転職ならスキルや成果をアピールできます。経験者という大きな武器を効果的に書きましょう。企業は即戦力になる！と好印象を与える効果が期待できます。

　異なる業種への転職

転職の際に、「どうしてこの業種へ転職しようとしたのか？」「そこで何ができるのか？」を中心に履歴書づくりをしましょう。志望動機とそこで役立つスキルをアピールするとよいでしょう。また志望職種への理解が深いことをアピールできると理想的です。関連する資格取得や勉強に力を入れると効果的と言えます。

　転職が多い場合の履歴書

転職が多いと面接官が気になるのは「どうしてこんなに転職回数が多いのだろう？」「仕事が長く続かないのかな？」という点です。ここを整理しきちんと説明できるようにしましょう。具体的にはポジティブな理由が理想的です。それぞれの職種で成果を上げたこと、知識が広がったことなどをアピールできると効果的です。

　おわりに

転職活動の際に気を付けたいポイントをお話しました。」少しでもお役に立てたなら幸いです。