英語習得のために語学留学を考えている人は、どこに留学すれば英語が話せるようになるのかと考えることもあるでしょう。留学先によって、英語が習得しやすかったり、逆に習得しづらいということはあるのでしょうか。
ここでは、3ヶ月以上の長期の語学留学をしたときに、英語が話せるようになる留学先の選び方について考えてみましょう。
英語の語学留学で考えられる渡航先
まずは、英語の語学留学をするときに考えられる渡航先をリストアップしてみましょう。
最近では、完全な英語圏ではない地域への留学も人気が出て来ています。
英語の語学留学で誰もが思い浮かぶのが、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国ではないでしょうか。次いで、アイルランドやマルタ共和国なんかも、昔から語学留学の渡航先として考えられてきました。
最近では、フィリピン人講師によるオンライン英会話の知名度が飛躍的にアップしているためか、フィリピン(セブ島)への語学留学も人気があります。アジア圏でいうと、英語が公用語の1つとなっているシンガポールやマレーシアも英語の語学留学ができる国です。
フィジーなんかも格安語学留学でよく目にすることがあるでしょう。
ほかにも英語の語学留学ができる国はあるのですが、日本人が語学留学を考える場合に現実的なのは、この11カ国でしょう。
では、この国々の中で、最も英語習得に向いている国とは一体どこなのでしょうか。
英語を自然に話す機会が多くなりそうな国を選ぶ
語学留学をすると、学校では講師以外は外国人で、英語が得意ではない人たちが集まっています。そして、ステイ先はホームステイだったり、学生寮だったりすることが多いでしょう。
そういった場でも、英語で会話をすることは重要です。しかし、ここには落とし穴があって、こうした生活の中で話す相手は、英語が苦手な外国人と話し慣れている人か、もしくは同じく英語を学びに来ている外国人なのです。
もちろん、そういった人たちと話すことでも、英語は上達していきます。しかし、いつも慣れている相手と話していては、その環境下ではそこそこ流暢に話せるようになっても、それ以外の場面では会話が難しいということが起こってしまいます。
つまり、話し相手が外国人慣れしている人でなければ、うまく会話ができないという状態に陥りやすいということです。
そういった事態にならないようにするためには、学校やステイ先・学生寮以外の場所でも英語を積極的に使いやすい国への滞在がおすすめです。
どういう国がそれにあてはまるかというと、人がフレンドリーで穏やかな国民性の国といったところでしょう。あまり他人や外国人に対してオープンではない国に行ってしまうと、学校外での生活では事務的な会話ばかりになってしまいます。
事務的な会話ももちろん流暢にできるようにならなければなりません。しかし、プラスアルファでちょっとした会話を振ってくれたり、そういった会話をするのが自然な場所であれば、英会話力が飛躍的にアップします。
では、語学留学ができる国々で、それにあたるのはどの国でしょうか。
英語圏なら、カナダ、ニュージーランド、それ以外ならマレーシアやフィリピン(セブ島)、フィジーなんかだと、現地の人がフレンドリーで、初対面でもある程度会話をすることができますし、顔見知りになればちょっとした世間話もできるようになります。
もちろん、元々積極的な性格で物怖じしないという人なら、どの国を選んでも同じような状態にすることができるでしょう。しかし、日本人の国民性として、学校外で積極的に会話をするのはハードルが高いと感じる人が多いですし、学校外で現地の人にちょっと冷たい態度を取られたら、怖くなってしまうという人もいるでしょう。
そういった人には、特に上記の5ヶ国がおすすめです。
なるべく半年以上はいられる国を選ぶ
長期語学留学というと、3ヶ月以上のもののことを指しますが、3ヶ月はやっと耳が慣れてきて英語を話すことが自然になってきた・・・というような時期です。ですから、語学留学をするなら、なるべく半年以上は現地で過ごすことをおすすめします。
そのためには、ビザや金銭面で半年程度過ごしやすい国を選ばなければなりません。ビザについては、通常、フルタイムの語学学校の学費を前払いしていれば、不備がない限り半年くらいは許可が降りるはずです。
しかし、金銭的な面については半年もの学費と生活費を用意するのは難しいと思う人もいるかもしれません。
そこで、金銭的な面で3ヶ月以上は難しいと感じる人には、物価の安い国がおすすめです。
では、物価が比較的安めな国がどこかというと、英語圏からはカナダ、ニュージーランド、そして、マレーシア、フィリピン(セブ島)、フィジーがそれにあたります。逆に言うと、アメリカ、イギリス、アイルランド、シンガポールは物価が高めなので、金銭的な面で長期滞在が難しいという人は避けた方が無難です。最近では、オーストラリアの物価も上がって来ているようです。
特に格安で長期滞在をしたいという人には、フィリピン(セブ島)、フィジー、マレーシアへの留学がおすすめです。
日本人が比較的少ない地域を選ぶ
もう1つ重要な要素は、語学留学をする日本人はとても多いという事実でしょう。
人気の国の都市部には、語学留学生に限らず日本人がたくさん生活しています。
そういった場所に行ってしまうと、生活の中で日本人に触れる時間も多くなってしまいますし、どうしても日本人留学生と固まって生活をしてしまいがちです。
日本人と話したり、遊んだりすることは、長い留学生活の中では息抜きにもなるので、悪いことではありません。しかし、その比重が重くなってしまうと、せっかく留学しているのに日本語ばかり話しているという事態にもなりかねません。
ですから、語学留学で早く英語を習得するためには、日本人が比較的少ない地域を選びましょう。
残念ながら、英語の語学留学ができる国々は、どこも日本人が多くいます。その中でも比較的日本人語学留学生が少なめの国というと、アイルランド、マレーシア、シンガポールあたりでしょうか。
日本人が少なめの環境での留学を考えるなら、国というよりも地域単位で考えるといいでしょう。例えば、都市部はどこも日本人が多めの環境になります。ですから、大都市は避けて、田舎すぎない程度の地方都市などを選ぶというような方法をとれば、英語環境で暮らすことができるでしょう。
ただし、アジア圏などは、都市部でないと語学留学ができないだけではなく、現地の人も英語が話せなかったりするので要注意です。
まとめ
ここまで、英語を習得するための留学先の選び方についてお話してきました。
しかし、当然ながらどんなに良い環境の渡航先を選んでも、結局自分次第な部分も大きいのが事実です。
例えば、周囲がフレンドリーでよく話しかけてきたとしても、自分がそれにきちんと返答する努力ができなければ、あまりその環境に意味はありません。
反対に、あまり英語を気軽に話す機会がないような環境にあったとしても、自分の努力次第ではいくらでも機会は増やせます。例えば、お店や近所の人が話しかけてくるような環境ではない国に留学をしたとしても、習い事をしたり、地域のボランティアなどに参加すれば、どんどん顔見知りになるため会話をする機会も増えるでしょう。
また、留学期間についても、どうしても短めになるのであれば、その期間にしっかりと濃い留学生活を送ればいいのです。
そういった面も意識しながら、自分の好みなども踏まえて、バランスの良い留学先選びをしましょう。それが、英語習得をするためのあなたにとっての最適な留学先となるでしょう。
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