美味しい料理は器にこだわりたいもの。
今回は料理を引き立ててくれる器についてお話します。
日本の器は海外に比べて様々な種類があります。
それは茶碗などの器をもって食事をする文化と関係があります。
料理や季節によって器を変え、目でも楽しませてくれる器。
そんな料理と器を色・形状と共にご紹介します。
おせち料理と器の関係
おせちはお正月に食べられる料理です。
おせちを詰める器をお重と言いますが、あのお重が何故赤色をしているかご存知でしょうか?
おせち料理は本来、正月の三日間は台所に立たなくてもいいように作られています。
なので食品が傷まないようにしっかりとした味付けの煮もの類が多いです。
煮もの類は色の鮮やかさに欠けます。
そのため少しでも目を楽しめるようにお重を赤色にした。という説があります。
このように日本料理と器には深い関係があるのです。
フグ刺し
フグ刺しは、フグを薄く切った刺身のことです。薄く切るには理由があります。
弾力質なフグの身は普通に切ると食べにくいことから薄く切り食べられるようになりました。
フグ刺しと合う器
そんなフグ刺しは青色で模様がついた食器と共に出されることが多い料理です。
理由は、フグをお皿の模様が透ける程薄く切る必要があるからです。
フグ刺しのお皿にうっすらと模様が描かれているのは、そのためとも言われています。
それだけでなくフグの白い刺身が青色によく映える効果もあります。
刺身
海鮮類を食べやすいサイズに切り、醤油をつけて食べる料理です。
日本人だけでなく海外の方も大好きな料理ですね。
刺身と合う器
そんな刺身と相性がいいのは黒の食器です。特にマグロなどの赤身の刺身が映えます。
イカや白身魚の透明感も表現できるだけでなく高級感も演出できます。
フラットな平面タイプがおすすめです。
茄子の揚げびたし
茄子を揚げ出汁につけた小鉢の一種です。茄子に化粧包丁をいれ低温でじっくり揚げます。
出汁がふんわりと香り中は柔らかく仕上げるのがポイントです。
茄子の揚げびたしと合う器
そんな茄子の揚げびたしと合うのはオフホワイトの食器です。
茄子の紫と深い白のコントラストが非常にきれいです。
煮びたしなので深さがあるタイプがおすすめです。
冷奴
暑い夏に食べたくなるのが冷奴です。夏の小鉢としてお酒のツマミとしても楽しめますね。
豆腐に乗せるのはショウガやミョウガです
他のレパートリーとしては、ワカメやオクラなどもいいでしょう。
冷奴と合う器
そんな冷奴と合う器は和柄な器です。暑い夏を乗り切る涼し気な雰囲気がピッタリと合います。
器はやや浅めのタイプを選ぶことをおすすめします。
お漬物
漬物はナスやキュウリなどの野菜を食塩、酢、酒粕で漬け込み発酵させて食べる料理です。
保存が効くことから昔からよく食べられてきました。
食卓に並ぶことも多く、非常に親しみがある料理と言えます。
お漬物と合う器
そんな漬物と合う器は濃い茶色です。キュウリの緑やナスの紫色を鮮やかに彩ってくれます。
器は小さいタイプか連なったタイプのものがいいでしょう。
魚の塩焼き
魚を塩焼きにしたシンプルな料理です。
魚の塩焼きと合う器
黒の器がおすすめです。魚の塩焼きも切り身ではなく一匹丸ごとの方が映えます。
浅くて長いタイプのものがおすすめです。
サラダ
新鮮な野菜を取り入れやすい料理です。ドレッシングをかけて食べられることが多いです。
具材によって和風にも洋風にも早変わりする点も嬉しいポイントですね。
サラダに合う器
緑を中心としたサラダには赤の器が合います。色の配色的にお互いを引き立てる効果があります。
フレッシュな野菜がより青々敷くみせることができると言えます。
器のタイプは深いタイプがおすすめです。
ステーキ
肉をニンニクなどの香辛料と一緒に焼き上げる料理です。
魚や鶏肉などを使うこともある料理です。
ステーキ合う器
白地に金が配色された器はいかがでしょう?金色が入ることで高級感が出ます。
また凝った模様が描かれた器なら尚いいでしょう。器は大き目でフラットなタイプがおすすめです。
ハマグリのお吸い物
春の雛祭りには欠かせない料理で、かつお出汁とハマグリの出汁が効いたお吸い物です。
昆布からはグルタミン酸、かつおからはイノシン酸、
そして貝からはコハク酸の3つの成分が溶け出し旨みが凝縮されます。
ハマグリのお吸い物に合う器
黒い器はお吸い物の出汁の透明感を引き出してくれます。この料理は澄み切った出汁が決め手です。
じっくり時間をかえて作った出汁が引き立る黒色の器がおすすめです。
おわりに
今回は料理を引き立てる器をご紹介しました。
料理によって適切な器を選ぶともっと魅力的に楽しく
お食事を楽しむことができるかもしれません。
お気に入りの組み合わせを見つけてみませんか?
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